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天河の星 −1−



2004年節分の朝
とつぜん「今日、天河様に行こう」と思い立つ。
防寒とわずかな身の回りの物を急いでまとめ、
なぜか背中を押されるように奈良は吉野の山奥へと向かった。
「あの」天河へ行くんだ
水神でもある弁財天様からお呼ばれする「時」が来ないと、交通や体調などに予想外の障害がおこり決して辿り着く事が出来ないという伝説の...



世田谷を出て、京都から近鉄で奈良の山深くへ向かう。電車でのゴールは下市口駅。
そこからは日に数本しか無いバスに運良く乗るか、またはタクシー45分…駆け出しダンサーには高額な...でももうとっぷり日は暮れて、バスは終了していた。


当時まだあまり整備されていなかった山道は右に左に蛇行する峠の路。
外灯などは無く、漆黒の闇と究極の静けさに包まれた山。
「胎内回帰みたいだな・・・」ふだん意識にすらのぼらない言葉と吸い込まれて行くような感覚に、不思議な氣持ちになる。
タクシーの運転手さんは終始、夜に女一人で天河神社を目指す客にあたたかい。もしかして同じような芸能に従事する女性客は多いのかなと思ったりする。
心の中はかぎりなく静かに、でも反面高まる期待に自分の鼓動の音が聞こえそうだった。



火柱が見えて来た



「お客さん、今日天河さんは節分の護摩焚きですよ。もうおわてしもたかもしれへんけど、まだ燃えてますなーラッキーですわ」
お支払いの大枚は、自宅からここまでの長い参道を無事に訪れることが出来た御礼のように感じた。
来れたんだ...


山岳修験道 大峯山の本宮
天河大辨財天社
噂を遥かに超越する圧倒的な存在感に迎えられる。



tenkawa1.jpg



轟々と空高くあがる護摩の火柱 
それはまちがいなく天に昇る火龍の姿だった。



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神職の方の瞳には、目前の炎とともに
神と自然と合一で生きる事を貫徹する静かな覚悟が映っていた。



私はこの光景をきっと一生忘れないと思った。



tenkawa4.jpg

(つづく)


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